いつもお世話になっております。自己発見の会事務局です。

年始からお忙しい日々も落ち着いてこられた頃でしょうか。
今日の関西はとても温かいです。
朝晩の気温の変動はまだまだ激しいですので、体調管理にはお気を付けください。

さて、今回は内観classicのご案内をさせていただきます。

今回はある精神科医の先生に、私にとっての内観とは何かについてご寄稿いただきました。
依存症治療に携わっておられる精神科医の先生の内観体験になります。
お楽しみにいただけましたら幸いです。

【内観Classicの一部をご紹介】

私は、精神科医師としてアルコールをはじめとする依存症医療に携わっており、年間150回くらいの頻度で断酒会に参加を続けています。

全国的な依存症医療の標準化という潮流において、酒を断つことを目的に治療システム化されたミーティングとは異なり、私の県の断酒会にはゲマインシャフト的な要素が受け継がれています。

精神的連帯感に基づいた自然発生的で同胞的な広がりには、大家族のような温かさを感じることができ、あらゆる年代の当事者とその配偶者、親、兄弟、子、すでに当事者を亡くした遺族、若い母親に抱かれた赤ん坊の姿までを見ることがあります。毎回のように百人百様の体験発表があり、私は出席を重ねながら新しい発見を続けています。

依存症という病気には、社会的スティグマが強いことが指摘されます。たしかに飲む人も飲まない人も、各人の立場で経験してきた想いが依存症への価値観を作り上げ、多様な色メガネを通して見てしまうものです。

立場の違いから一度は不仲になった夫婦が、依存症からの回復を通して、やがてはお互いの背中を支え合える関係となって、忘れていた「純な心」を取り戻していく過程に、未熟な私はただただ勉強させられるばかりです。(続きます)

新雑誌「内観Classic」は会員限定のため、一般の方には一部のみになります。
全ての内容を閲覧希望の方は、自己発見の会にご入会いただきますようお願い申し上げます。
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