みなさん、こんにちは運営委員Fです。
いつも自己発見の会の活動にご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございます。今年もよろしくお願い致します。

早いもので、1月が過ぎてしまいました。1月は行く、2月は逃げる、3月は去る と言われ時間の経つことが早い例えにされますが、本当に時の過行くスピードを速く感じるこの頃です。時間を大切に使おうと思いつつ、ついホットカーペットでごろごろしてそのまま寝落ちすることもあり、意志の弱さに敗北感を感じながら過ごしています。

コロナ禍で注意しながらの年末年始、皆さまはいかがお過ごしになったでしょうか。年末の大掃除はそれなりに頑張りましたが、お正月の行事は中止になったものが多く、家に居がちなお正月だった方も多いのではないでしょうか。かくいう私も忘年会・新年会系の行事がほぼなくなりましたので、家族の時間と締め切りを過ぎてしまいお待ちいただいている作業にいそしみました。

忘年会・新年会と春の歓送迎会は飲食関連が最も動く時期だと聞いています。春に引き続いて繁忙期の緊急事態は関係者の方にとって非常に厳しい経営環境だろうと思います。保健所はじめ行政や、医療関係などコロナにかかわっている方々は報道でもよく知られているように、大変な作業負荷の中で仕事をしておられます。私が住む都市でも、役所の方々が週末は保健所の応援に行っておられると伺いました。一日も早くコロナが終息するように願いつつ、決められたこと、できることをきっちり実行したいです。「一隅を照らす」にあやかって、一隅を守ってゆきたいです。

さて、12月は内観関係の行事が盛りだくさんでした。内観学会主催の内観面接者向けの講座がオンライン開催されましたし、内観PARTY2020もオンラインで開催されました。みなさんご参加になりましたか?

内観PARTYは①12月5日(土)、②12日(土)、③19日(土)の三回シリーズでの開催でした。テーマは一回目が「してもらったこと」、二回目が「してかえしたこと」、三回目が「迷惑かけたこと」。私は1回目、2回目に参加しました。講師は本山先生、清水先生でテーマについてその意味や意義、経験談などをお話しいただいたあと、10分ほどそのテーマだけに絞って内観しました。最後は参加者が自分の内観について報告し感想をシェアしました。

講師の先生方は経験豊かで、お話しが具体的で説得力があるので、短時間の内観に向けてしっかり気持ちを盛り上げていただけました。あまり一つのテーマだけで内観することがないですが、集中しやすくてよかったです。一つのテーマに絞っていても、いろいろと思い出すので、ほかの2つのテーマもついでに思い出していました。

私は父に対して小学校低学年の時の内観をしてみました。

小学校2年生の時に中耳炎にかかり、夜でしたがかかりつけのお医者さんに診ていただき薬を頂きました。薬が苦かったらかわいそうだと思ったのか、父がチョコレートを買ってきて、削って薬に混ぜてくれましたことを思い出しました。45年ほど前なので夜開いているお店があまりなく、何軒かまわって探してくれたように思います。僕は自分の子供にちょっとくらい苦くても我慢するようにいいますが、父は結構優しかったんだなぁと感じました。

また、会社帰りに赤福もちや駅前の屋台でたこ焼きを買ってきてくれたりして、家族で食べるのが楽しかったことを思い出しました。私は今家族がいますが、仕事帰りにスーパーにより土産を買ったり、うちで使うものを買って帰ったりしています。同僚には、自分のお小遣いをできるだけ多く残そうと、奥さんに隠れて給料からへそくりを貯めたり、買ったものをすべて奥さんに請求する人もいます。お金にきっちりしているのはよいことなのでしょうが、夫婦でお金の隠し事は嫌だなぁと感じることもあります。私は家族のために自分のお小遣いを使うことにはほとんど抵抗がありません。喜んでくれることが嬉しいなぁと感じます。これは父からしていただいたこともベースの一つになっているなぁと改めて感じました。

わずか10分の内観でしたが、嬉しいこと以外にも恥ずかしいこと、申し訳ないことを改めて思い出しました。ずいぶん前のことですが、結構鮮明に思い出せます。私は熱心な内観者とは言えないのです。中学校二年生という幼少の頃の記憶が鮮明な時に、初めて内観を体験し以後記憶を反芻してきたことが大きいのだろうなぁと感じました。

伊信先生は「判事が自分を裁くように自分を調べる」とおっしゃいますが、私はそのような見方はできていないです。ただ思い出すだけ。両親初め周りの方に親しくして頂いた記憶を思い出していると温かい気持ちにさせてもらいます。そのおかげか、苦々しいことや腹が立つことがあった時、あまり尾を引かなくて忘れるのが早いです。私自身は楽ですが、反省が浅いので自分の成長にはつながりにくいのかもしれません。

「こんな悪い奴が生かされていて、ありがたいなぁ嬉しいなぁ」というような心境に転換することが内観の目的です。と伊信先生がおっしゃっていたと思いますが、私の場合はそんな心境とは程遠い感じです。でも、ある程度楽に生きさせてもらっているので、これからも自分なりに内観を続けてゆきたいと思っています。

今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。
次回もお楽しみに!